JA信州諏訪は、諏訪市の本所1階ロビーで機関誌「月刊JA's民(ジャスミン)」の表紙展を行っている。原村の日達れんげさんが美しく、繊細な切り絵で表現した作品が並ぶ。6月下旬頃まで展示し、多くの人に見てもらいたい考えだ。
日達さんは、2002年プラハ宮廷芸術祭東洋現代美術賞受賞、2010年「モナコ日本芸術祭」ルネサンス賞など、各地のコンテストで受賞歴をもつ地元を代表する切り絵作家。JA組合員講座の講師を務めた経験もあることから、同誌を製作するJA管理部の職員が依頼。2021年3月号から表紙と直筆エッセイ「表紙のことば」を製作している。
読者人気も高く、同誌備え付けの「組合員の声を聴く」はがきでは、「表紙が素敵。日達さんのファンです」「毎回楽しみにしています。これからも長く続けてください」という声が毎月届いている。
今回は、表紙の制作が丸2年経過したことを記念して初開催。2021年3月号から2024年4月号までの表紙全26点を展示。管内の主力品目の一つ「きく」など農産物や地域に生息する野草、御神渡りやこいのぼり、ひな祭りなどの季節のイベントが描かれている。
同部協同活動推進課の折井康彦課長は「読者の皆様から『表紙を取っておいて、家で飾っている』という声も聴いており、JAでもその機会を設けたいと思い企画した。日達さんの素晴らしい作品の数々を、ぜひ多くの方々にもう一度見てもらいたい」と話している。