JA信州諏訪の子会社あぐりクリエイト信州諏訪の2023年度の農業生産が本格化している。5月下旬現在は、富士見町で田植えやキャベツの定植作業を中心に行う。農地を守り、地域の手本となる農業の実践をめざし、従業員は日々汗を流している。
同社は2013年に設立。生産者が高齢化により離農した農地や遊休農地を活用して農業生産に取組むほか、若手JA職員や就農希望者が農業を学ぶ場となっている。
2023年度は、水稲、そば、キャベツを栽培。3品目で約42ヘクタール(前年対比約9ヘクタール増)分を管理する。
5月12日~24日の田植えは、従業員と委託生産者7人が参加。軽トラックを畔の脇に着けて育苗箱を運び、田植え機にセット。手際よく作業を進めた。
同社の従業員は「昨年より耕作面積が広く人手不足が心配だったが、耕起、畔塗、肥料散布、代かきを段取りよく行えたので、メインの田植え作業がスムーズに進んでいる。ひとまずほっとしている」と振り返る。
今後は「気象状況に合わせた水管理や雑草・病害虫の防除が重要。従業員で日々、全ての水田を巡回して水回りを点検し、収量確保につなげる」という。「生産者の大切な農地を守り、荒廃地を防がなければならない。JA組織として責任を持ち、地域の手本となる農業をめざしたい」と意気込みを語っている。