農業の“楽しさ”を伝える

JAグリーン長野
高校生に教わりながら種まきする受講生児童(長野県長野市、5月20日)
高校生に教わりながら種まきする受講生児童(長野県長野市、5月20日)

JAグリーン長野は、長野県更級農業高校と連携して5月20日、「親子ふれあい農業塾」を開講した。JA管内の小学生とその保護者を対象に、種まきから収穫までの一連の作業を体験し、農業の楽しさや苦労の体感と、農業への興味や理解醸成を目的としたもの。15組が受講。同校3年アグリネットワークコースの18人が講師となって1組につき1人から2人ずつつき、作業の流れを説明し、サポートする。
初回は、長野市篠ノ井のほ場でオリエンテーションと農作業。予め区画分けした場所で、家庭ごと畝立て、エダマメの種まき、ジャガイモの定植を行い、最後に共同区画でサツマイモ苗を植えた。エダマメの種まきでは、高校生講師から種を受け取り、児童が一粒一粒大切に種を土に置き、覆土。児童は「芽が出てきてほしい」と願掛けをしていた。生徒は「農作業は大変と思われているけれど、やってみると楽しくて、達成感を感じられるので、子どもたちと一緒に楽しさや苦労を学んでいきたい」と意気込んだ。
オリエンテーションでは、受講生が1組ずつ意気込みを披露。初参加の保護者は「子どもとともにとても楽しみに参加した。初めてで分からないことばかりだが、いろいろ教わりながら、家庭菜園などでも活かしていきたい」と話した。
今後、収穫までは家庭ごと管理作業を行い、収穫量確保拡大につなげる。塾では、地元NPO法人の協力により、水田作業も予定している。

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