地域の子どもに農業の楽しさを伝えたい 三穂盛年の会

JAみなみ信州
三穂盛年の会と田植えを行う児童
三穂盛年の会と田植えを行う児童

飯田市三穂地区の「三穂盛年の会」は16日、同地区三穂小学校近くのおよそ5アールの田んぼで、同校5年生の田植え作業を指導した。
同会は子どもたちに米作りを経験してもらいたいと同校5年生を対象とした食育活動をはじめ、5年目の取り組み。つきたての餅のおいしさを知ってもらおうと、栽培する米はもち米(モリモリモチ)を植えてている。
この日同会員の坂巻吉光さんが管理する田んぼで、5年生13人と担任教諭、同会員7人が参加し、昔ながらの手植えで作業を行った。はじめは田んぼの感触や水の冷たさに苦戦していた児童も、時間を追うごとに感覚をつかみ、終盤にはテンポよく作業を進め、およそ1時間半汗を流した。
同会の木下清文会長は「田植えを経験している児童が少なく、どこまでできるか心配したが、きれいに植えてくれた。この経験は一生に一度になる可能性もあるが、次の世代に繋げてほしい」と話した。
担任の小嶋勇一教諭(55)は「地域の方の応援で毎日口にするお米がどのように作られているか知れる貴重な機会になっている。生育を観察し農業の大変さや収穫の喜びを体験してもらいたい」と話した。
今後田んぼの管理を同会で行いながら児童も生育を見守り、10月上旬に稲刈りを予定している。
同会は同地区の青年農業者が集まり活動を始めて7年目のグループで、初年度から同校の全児童を対象としたとうもろこしの種まきや収穫体験を続けている。

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