JA信州諏訪女性部湖北ブロック有志によるグループ「四つ葉会」の濵由美子さんと鮎澤昭子さんは5月10日、JA女性大学に講師として参加し、段ボール箱を使った生ごみ堆肥の作り方を講習した。受講生18人が堆肥化の進め方や管理の仕方を学び、専用の段ボール箱と基材を持ち帰った。持続可能な開発目標(SDGs)への取組みを“台所から”実践する。
同グループは2010年4月、家庭ごみの有料化を機に生ごみ堆肥化へ関心が高まったことを受けて発足。講習会の開催や基材となる土づくりに取組んでいる。
今回は、JA管理部協同活動推進課の職員が「家庭でできる肥料高騰対策、SDGsへの取組みとして発信したい」と同グループに依頼して講習会を計画。JAでの講習会は約10年ぶり。
生ごみ堆肥作りは、NPO法人循環生活研究所の指導を基に行う。段ボール箱(ミカン箱大)に、園芸用培土ピートモス12リットルと土壌改良剤もみ殻燻炭(くんたん)8リットル(6対4)を入れる。十分にかき混ぜた後、小さく切った野菜や果実の皮や芯、焼き魚の骨、卵の殻などを1日約500グラム入れる。
この日は、受講生に1人1箱ずつ段ボール箱を用意。濵さんと鮎澤さんの指導のもと、段ボール箱のふた部分を立ててテープで四隅を留めた後、底に新聞紙を敷いて補強。さらに、別の段ボール箱でふたをつくり、専用の段ボール箱を製作した。今後、同日に配布したピートモスともみ殻燻炭を各自で開封し、堆肥化を始める。
茅野市の牛山喜美子さんは「畑にまくのを楽しみにしながら、教わった方法で堆肥をつくりたい。野菜への良い効果も期待したい」と話した。
濵さんは「グループ発足時に講習を受けてもらった皆さんが高齢化してくるなか、新しい世代に活動を広めたいと思っていた。手軽にできる堆肥づくりなのでぜひ多くの人に挑戦してもらい、仲間を増やせればうれしい」と語った。
同講習会は5月16日、男性組合員向け講座「弾男倶楽部(だんだんくらぶ)」でも行った。