JAあづみ女性部食育委員会は14日、安曇野市豊科の安曇野スイス村ハイジの里の駐車場で毎年恒例「苗まつり」を開いた。夏野菜の苗や花の苗を買い求める多くの来場者で賑わった。地域住民からは、丈夫な苗が格安で手に入ると好評だ。
女性部員らが自家栽培した野菜苗を持ち寄り、地産地消や家庭菜園の拡大につなげることを目的に24年前から開催している。
会場には軽トラックやバンが計15台並べられ、オレンジ色の帽子を被った部員らがナスやカボチャ、トマトなどの野菜苗の他に、交流のある南安曇農業高校の生徒が栽培したマリーゴールドなどの花の苗を販売した。来場者は会場をまわり、お目当ての苗を次々と購入していた。同JA営農指導員による家庭菜園の無料相談コーナーも設け、来場者は野菜作りのコツや病気の対処方法などを熱心に聞いていた。
ナスやトマト、ズッキーニなど約10種類の苗を買った安曇野市穂高の男性(71)は「丈夫で病気に強い苗が安く買える。毎年、孫にトマトとナスをねだられるので大切に育てたい」と嬉しそうに話した。
北林則子食育委員長は「ここで買った苗を家庭で育てて収穫し、野菜を食べるときの話題に花が咲くと嬉しい」と願っていた。