JA上伊那とJA上伊那花卉部会は各行政と連携し、花育事業に取り組んでいる。花に親しみを持つことで子供たちの感情や情緒を育み、心を豊かにすることが目的。5月10日にはJAの西村篝組合長や酒井弘道花卉部会長、白鳥孝伊那市長らが伊那市立伊那小学校を訪れ、アルストロメリアの花束と花育授業用の教材を贈呈した。
花育事業は2014年度に始まり今年で10年の節目を迎える。上伊那地域が生産量日本一を誇るアルストロメリアの花束を全クラス分用意し、花に直接触れてもらう。また、地域の産業を学ぶ3年生には、教材として生産者が作成したDVDやプリントを配布する。6月2日までに今年から同事業を取り入れる箕輪町を含め、伊那市、飯島町、宮田村の4市町村23校へ、花束295束(1束10本)と教材を贈呈する。
この日は代表児童3人が花束を受け取った。代表児童は「きれいな花をありがとうございます。大事に育てます」と感謝の気持ちを伝えた。
その後、3年生のクラスではさっそく贈呈された花束や教材を使った授業が行われた。子どもたちは上伊那で生産されている花の栽培方法や流通、長持ちする飾り方などを学習。「同じ種類の花なのにいろいろな色があってきれい」「思ったよりも花をつくるのは大変そう」などと花に親しみ学びを深めた。
JA花卉部会の酒井部会長は「小さいころから花に親しむ環境が大切。身近に花を飾って楽しんでもらいたい」と期待した。