セルリー初出荷

JA信州諏訪
セルリーの出荷準備を進める矢島さん(左)家族
セルリーの出荷準備を進める矢島さん(左)家族

JA信州諏訪の主力農産物「セルリー」の出荷が5月8日、茅野市で始まった。矢島敬一さんが加温ハウス作型のセルリー120ケース(1ケース10キロ換算)を茅野市営農センター南部センターに出荷。同センターで「初出荷セレモニー」を行った。生産者、JA役職員33人が出席し、高品質、安定生産・販売の1年となるよう祈念した。
この日出荷したのは、1月上旬から育苗し、3月5日にハウスへ定植したセルリーだ。矢島さんは家族3人で、午前3時から作業を開始。セルリーを切り、外葉を取り除いて整えてから株元の土をていねいに洗い落とし、袋に入れた後、重さをはかって箱詰めを行った。
矢島さんは「燃料費が高騰しており影響を心配していたが、3月は暖かい日が多かったため、比較的節約しながら栽培できた」と振り返った。また、「例年通りの品質のよいセルリーを出荷できた。生産コストが上昇しているため、JAの販売力に期待したい」と話した。
初出荷セレモニーでは、JA職員による販売報告や他産地の動向、カットセルリーの試食などを行った。
小松八郎組合長は「不安定な気候の中、栽培管理には苦労されたかと思うが、大変素晴らしいセルリーを出荷いただいた。これから加温ハウス、無加温ハウス、露地と出荷が続いていく。JAがサポートしていくので、責任産地を守るべく高品質・安定生産をお願いしたい」とあいさつした。
同JA管内は夏場、国内に流通するセルリーの約9割が出荷される日本一の産地。2023年度は管内43戸がハウス・露地合わせて130ヘクタールで栽培。11月中旬までに、出荷数量71万8800ケース、販売金額19億5300万円を目標に掲げている。

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