第18期あぐりスクール 4年ぶりに計画通り開校

JA上伊那
アスパラガスを収穫する参加児童
アスパラガスを収穫する参加児童

JA上伊那は4月22日、第18期あぐりスクールを開校した。今年は管内の小学校3年生~6年生69人が参加。この日はJAの協同会社、株式会社JA菜園で開校式と第1回の授業が行われ、参加児童はブロッコリーの植え付けとアスパラガスを収穫・試食した。
あぐりスクールは同JAの食農教育の一環で「子どもたちへの食農教育は土づくりと同じで時間をかけて行う」という考えのもと2006年に開校した。これまでの参加児童は1200人を超え、歴代の卒業生が同JAで活躍するなど、着実に成果が表れている。新型コロナウイルス感染症が流行した時期は、計画通りの授業ができなかったものの動画配信やドライブスルー形式で教材を渡すことによる自宅学習に変更し「食」と「農」に触れる機会をつくってきた。
また、同スクールのキャッチフレーズは『「いただきます」の向こう側へ』。食とそれを育む農業や自然に親しんでもらい、食材となった動植物の「いのち」をいただくこと、そしてそれを育てる人や食事を作ってくれた人たちへの感謝をこめて、きちんと「いただきます」が言える子に育ってほしいとの願いが込められている。
4年ぶりに計画通り開催した開校式では、同スクール校長でJAの西村篝・組合長が「すべての授業を通じて農産物を栽培することの大切さや、それを食べて自分たちが成長していくということをしっかり学んでほしい」とあいさつした。続く第1回の授業では(株)JA菜園の伊藤将史取締役を先生に植え付け方や収穫の仕方を学習。アスパラガスの収穫では、クラスの友だちと協力しながら「大きいのが採れた」、「たくさん採れた」と喜びながら作業した。
今期、同スクールは4月から12月の月1回、計9回を予定。今回植えたブロッコリーの収穫のほか、田植えや稲刈り、サツマイモの植え付け、収穫、焼き芋づくりなど、栽培や食を通して「食」と「農」を学ぶ予定だ。

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