管内初の田植え よい出来を願う

JA上伊那
管内初の田植えをする登内代表
管内初の田植えをする登内代表

JA上伊那管内で21日、田植え作業が始まった。水稲は同JAの主力品目の一つ。2023年度は販売高約32億円を目標に、安全・安心、高品質、良食味の「かみいな米」の生産に取り組んでいる。管内の田植えの最盛期は5月中・下旬となる見込み。
管内で最初に田植え作業をしたのは、伊那市の株式会社中坪ノーサン。同社では高齢化などを理由に生産ができなくなった農地の受託も行っている。播種作業から全てを自社で行い、田植えや収穫時期が集中しないよう「コシヒカリ」を中心に、早生品種「五百川」やスーパームーン、もち米「こがねもち」の4種類を栽培する。今年は6月15日ごろまでに35ヘクタールへ田植えをする予定だ。
この日は五百川を合わせて1ヘクタールへ植えた。同社の登内美穂代表(55)は「暖かくなるのが早かった今年は、田植え後も霜に注意しながら管理していきたい。稲にとって良い気象状況で収穫を迎えられることを願う」と話した。
JAでは実需者の要望に応えるべく、稲の生長に合わせ各地区で稲作指導会を行うなど品質の維持・向上に引き続き力を入れていく。また、米の消費が減少する中「かみいな」ブランドを構築し消費拡大にも取り組む。

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