県内で一足先に田植え始まる 管内トップ

JAあづみ
8条田植え機で田植えをする宮澤さん
8条田植え機で田植えをする宮澤さん

安曇野市豊科高家のコメ農家・宮澤幸司さんは17日、県内でも一足先に自宅近くの水田で田植えを始めた。この日は、約2ヘクタールの水田に8条田植機で長さ15センチほどに育った「コシヒカリ」の苗を植えた。2022年よりも1日早い。
管内では5月の大型連休頃に田植えをする農家が多い中、限られた労力などを有効活用するため約20年前から4月中旬に始めているという。6月上旬までに受託分を含め43ヘクタールの田植えを行なう予定。順調に生育すれば稲刈りは9月上旬以降になる見通しだ。
宮澤さんは「やっとこの季節がきた。安曇野の綺麗な水や豊かな気象風土が育む良質なお米をより多くの消費者に食べていただきたい」と意気込んだ。
JAあづみ営農経済事業部米穀課によると、23年は3月の高温から一転、4月上旬の寒暖差による苗への障害が心配されたものの、ここまで順調に生育しているという。管内の田植え作業は5月上中旬にピークを迎え、6月上旬まで続き、9月上旬頃には収穫を迎える。作付面積は「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」、「風さやか」などを含め2130ヘクタール、例年並みの1万2780キロの集荷を見込んでいる。

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