麦栽培指導会 生育状況や追肥について説明

JA上伊那
生育状況を確認する生産者
生育状況を確認する生産者

JA上伊那営農経済部米穀課は4月10日から25日にかけて、管内7会場で麦栽培指導会を開いている。上伊那農業農村支援センターの職員が生育状況や2回目の追肥について説明。このうち、11日に駒ヶ根市の株式会社北の原ファームの圃場で開いた指導会には生産者52人が参加した。
上伊那では大麦のファイバースノウと小麦のハナチカラを主に栽培。このうち大麦は南部地区で多く栽培されている。今年の大麦は気温が高温傾向に推移していること、2月上中旬と3月下旬の降水量が多かったことから、分げつが盛んに行われ茎数が多くなっている。また、幼穂形成期を平年より大幅に早く迎え生育は進んでいる。伊那市美篶にある伊那米総合試験地では3月24日現在で茎数が前年対比121%、草丈も前年対比175%となっている。今後の気象予報も晴れの日が多く、気温は高くなる見込みが出ていることから、出穂期も平年より3日早かった昨年の4月25日よりさらに早まる予想だ。
現在は2回目の追肥の時期を迎えており、この時期の追肥は粒の肥大効果や粒の重さ、容積の向上、タンパク向上効果がある。同センターの職員はタイミングと施肥量について説明した。また、今後特定の条件下で発生する病気についても説明し、予備散布による防除や刈り取り時の刈分けによる品質保全についても説明した。
JAの米穀・野菜担当指導員は「今年は今までにない生育の早さとなっている。このままいくと田植えと麦の収穫が重なる可能性がある。今から計画的に準備をしてほしい」と呼びかけた。

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