直売所売上・レジ通過者6年連続増加 ともに過去最高更新

JAあづみ
ベスト生産者賞の帯刀さん(右)、運営協力会会長賞の滝沢農園(中央)、ハイジの里賞の飯沼さん(左)
ベスト生産者賞の帯刀さん(右)、運営協力会会長賞の滝沢農園(中央)、ハイジの里賞の飯沼さん(左)

JAあづみ大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」の総売上額とレジ通過者がオープン以来6年連続増加し、共に過去最高を更新した。
徹底した鮮度管理や毎日開催するイベントによる集客対策、出荷会員同士の競争意識向上などが奏功。近くで新鮮で「安全・安心」な農産物が買える直売所として地元客などに定着した。
22年度の生産者登録会員の売上額は2億8798万円(前年対比9%増)と伸長、総売上額は初めて7億円を突破し、7億1294万円(前年対比5%増)と目標の7億を上回った。同店のレジ通過者は36万人(前年対比9000人増)を記録、レジ通過者累計数は200万人目前だ。
5月から11月までの第4金曜日にセンターキッチンで、エコファーマー部会員の出荷物販売企画を実施。新型コロナウイルスの感染症対策でセンターキッチンでの試食販売は見合わせたが、農産物を使ったレシピをPRチラシとして配布し、来場者から好評を得た。
23年2月28日時点の登録会員数は、生産者登録会員660人(前年対比30人増)、委託業者会員73人(同比増減なし)、合計733人(同比30人増)となった。生産者登録会員のうち、年間50万円以上売り上げた会員は63人(前年対比増減なし)、100万円以上は76人(同比10人増)、そのうち19人(同比6人増)は300万円以上売り上げるなど「農家所得の増大」につながる直売所になってきた。
同直売所に農産物を出荷する農家らでつくる安曇野スイス村ハイジの里運営協力会は4月13日、安曇野市堀金の広域営農センターで22年度安曇野スイス村ハイジ里運営協力会総会を開いた。会員やJA役職員ら約60人が出席、22年度事業報告や23年度事業計画など3議案を審議し、可決した。
23年度事業計画では、総売上額7億5000万円(うち生産者登録会員の売上額3億円)、登録会員数740人の目標を設定した。周辺に11店舗ある競合スーパーに負けない店づくりを進める。
槫沼正次会長は「厳しい情勢下だが事業計画達成や来場者に喜ばれる店舗づくりを進めるため関係者一同が団結し運営していきたい」と強調した。
また総会では、出荷活動への貢献が顕著な会員3人に、賞状と記念品を贈り活躍を称えた。
(敬称略)▽「ベスト生産者賞」=帯刀佳郎▽「運営協力会会長賞」=滝沢農園▽「ハイジの里賞」=飯沼永遠さん

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