JA上伊那の主力品目の一つ、水稲の播種作業が始まった。JAの水稲育苗センターは北部、南部に各1ヵ所あり、今年は合わせて育苗箱27万枚分の播種を予定。安全安心、高品質、良食味の「かみいな米」の生産に取り組む。
飯島町の七久保育苗センターでは4月5日、2023年度の作業が始まった。開所式にはJA職員と従業員19人が出席。JA南部営農センターの山本郁勇センター長は「育苗センターで作った苗がイネとして育ち、皆さんが食べるおいしい米になる。上伊那の美しい田園風景にもつながっている自負を持って作業に取り組んでもらいたい」と激励した。
この日はコシヒカリ約5300枚を播種した。育苗箱に専用のマットを敷き、機械で種もみをまいた後、土を均等にかぶせて出芽室で管理。3日間かけて出芽させ、生産者へ配付する。今年は4月27日までに、コシヒカリを中心としたもち米や酒米など約17万枚の播種を予定している。
同育苗センターの担当職員は「多品種を扱うので混ざることのないよう気を付けている。生産者の皆さんに良質な苗を届けられるよう、しっかりと作業に取り組んでいく」と意気込んだ。