JA上伊那は4月3日、2023年度農業インターン研修の開講式をJA本所で開いた。今年度、研修を受ける2人を西村篝組合長が激励。研修生が決意表明した。
研修制度はJAが主体となり、行政や上伊那農業農村支援センターなどの協力のもと1996年から実施している。地域農業の担い手や農業へ新たに参入する若者が、管内の農業者として独立し、効率的・安定的な農業経営ができることが目的。研修生は先進農家などで最大3年間の研修を受けることができる。今までに合計99人が受講し、定着率は約80%に及ぶ。
インターン研修2年目となる小島賢吾さん(37)は宮田村でリンゴやアスパラガス、ブドウの栽培を学んでいる。「1年目はいきいきと楽しんで農業の基本を学んできた。2年目は『なぜ』や『どうしたら』を考えながら就農に向けた準備を進めていきたい」と決意した。
今年度から駒ヶ根市でブドウを中心にリンゴや桃の栽培を学ぶ奥谷麻紀さん(48)は、Iターンとして千葉県から移住し就農を目指す。「環境も変わり農業の経験もないため大きな挑戦となる。早く慣れて農業とはどういうものか学んでいきたい」と話した。
JAの西村組合長は「研修先の技能やノウハウをしっかり吸収して学んでほしい。周りの人に影響をあたえ、中核的な存在を目指してもらいたい」と激励した。