JAあづみ花き専門委員会は3月下旬、安曇野市豊科のビレッジ安曇野で2022年度通常総会を開いた。部会役員や行政関係者、JA役職員ら35人が出席。22年度事業報告や23年度事業計画などを審議、承認した。
塚田高裕専門委員長は「長年培った栽培技術を糧に、英知を出し合い品質の高い花をより多く出荷していただきたい」と挨拶した。
22年度事業報告では、春先の激しい気温変化や8月中旬頃の日照不足など例年になく天候不順に悩まされる年となったが、厳格な選別による品質の高さが市場関係者に評価され、カーネーションやストック、ひまわりなど多くの品目で販売額が伸長。22年度販売額は前年対比13.5%増の1億1963万円となった。
23年度花き事業振興方針として、市場に期待され、買参人に信頼される産地を目指すことなどを基本方針に、日持ちする花を一輪でも採花する生産や適正な栽培管理と定年退職者・就農希望者への花き栽培の推進、産地の生産力を強化することを確認した。
また、総会では第43回花き品評会の表彰式も行った。トルコギキョウの「ハピネスホワイト」で最優秀賞の県知事賞を受賞した角田はる子さん(=同市穂高有明)の他、優秀賞や優良賞の14人に賞状と記念品を贈った。同品評会はJA管内の花き園芸事業の発展のため、商品性の追及と栽培技術の向上を目指し、一般部門とストック部門に分けて毎年開催している。
審査委員長の長野県松本農業農村支援センター三田毅所長は「22年産は変動の激しい気象状況下でも技術力の光る切り花が多く、産地として技術の高位平準化が進んでいると感じた。皆様のご努力と技術力に敬意を表する」講評した。