梨の交配・凍霜害対策指導会/結実・品質確保の大事な時期

JA上伊那
交配のポイントを確認する生産者
交配のポイントを確認する生産者

JA上伊那果樹部会南部支会は、3月31日から4月3日にかけて計8園地で梨の交配・凍霜害対策指導会を開いた。正しい交配による結実確保や凍霜害被害を最小限に抑えるのが目的。梨では今年度、初の指導会となる。このうち3日に飯島町の園地で開かれた指導会には地元生産者11人が参加。交配や凍霜害対策についての注意点などを確認した。
今年は南信試験場(下伊那郡高森町)の豊水が3月24日に発芽期を迎えており、平年よりも7日早い生育となっている。また、向こう1ヵ月も平年より高温の予想となっており、生育はさらに早くなる可能性がある。霜の被害を大きく受けた2021年と同じ生育スピードで進んでおり、凍霜害が心配される。
指導会では交配のポイントや注意点を確認したほか、花が咲き受粉して実になってすぐの時期に凍霜害への耐性が弱くなるため、防霜ファンや凍霜害補助資材、燃焼法を用いた対策を説明した。
全体を通してJA営農経済部南部営農センターの久保田孝明果実指導員は「この時期は結実確保の大事な時期。確実な作業で結実確保に努めてもらうとともに凍霜害対策で品質確保にも最大限の力を入れていただきたい」と呼びかけた。
同部会の北部支会でも、4月5日から6日にかけて指導会が開催された。

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