第82回中日農業賞優秀賞受賞を報告/農業のモデルに/山口雅輝さん

JA上伊那
賞状を手に笑顔の山口さん(右)と西村組合長
賞状を手に笑顔の山口さん(右)と西村組合長

中日新聞社が主催する第82回中日農業賞において、駒ヶ根市中沢の農家、山口雅輝さん(40)が長野県代表として推薦され、農林水産大臣賞と中日賞に次ぐ優秀賞を受賞した。3月30日にはJA上伊那を訪れ、西村篝組合長と下島芳幸専務に受賞の喜びを報告した。
同賞は中部各県で新時代の卓越した農業を実践し地域振興に貢献する40歳以下(応募時)の若手生産者に送られる。今回は農家9人と1団体に贈られた。
山口さんは2015年に保育士から転職し、祖父が行っていた水稲・野菜農業を引き継ぎ就農した。傾斜地が多い中山間地において、弟とともに水稲や白ネギ、アスパラガスなどを複合生産している。また、地区の集落営農法人の稲刈りオペレーターを引き受けているほか、耕作放棄地を減らすべく、水稲や地域振興作物のゴマを受託栽培。兄弟の強い結び付きが感じられ、家族経営のモデルと言えると評価された。
山口さんは「JAには支援事業や機械導入などでサポートいただきとても感謝している。中山間地は水はけや土手の草刈りなど大変な面もあるが効率重視でこれからも改善を続けていき、若手農業者のモデルとなっていきたい」と決意を話した。
西村組合長は「JAとしてもできる限りのことは協力していく。ともに前に進んでいきましょう」と激励した。

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