長野市小島田のJAグリーン長野旧小島田支所で開く地元農家の直売所「おいでや小島田」が4月1日、2023年度・13年目の営業をスタートした。開店前に会員らが店内を清掃、自身らが栽培した農産物、同会の食品加工班が作る「おやき」などを並べた。開店直後から買い物客が訪れ、賑わいを見せた。
同直売所は、生産者による地域のための直売所。地域住民が触れ合うコミュニティー機能を有する。週1回土曜日(8時~15時)・12月上旬まで、地元産の農産物や加工品のおやきなどを並べて直接販売するとともに、イベント等での外販も行い、売り上げの伸長と、生産者間や来店客と交流をめざす。22年度は、会員数54人を有し、積極的な農産物出荷があったが、コロナ禍による外販営業は自粛。このなか、246万円(前年対比129.8%)と売り上げを伸ばし、規制が緩和される23年度はコミュニティー機能としての交流会なども再開させる考えだ。
開店日に並んだ農産物や農産物加工品は、菜花やホウレンソウ、エノキタケ、ブナシメジ、キャベツ、ドライフルーツなど。また、会員が作った手芸品も棚を彩る。買い物客はそれぞれに購入品を手に取っていた。店長の松尾貞夫さんは、「農産物もおやきも好評。コロナによる規制緩和もあり、店舗外の地域イベントにも積極的に参加して行きたい」と話すとともに「地域に密着したコミュニティーとして活動を再開させながら、人間関係も深めていきたい」と話している。翌日2日には、さっそく地元の祭りにも出店を予定する。