JA信州諏訪きのこ専門委員会は3月29日、富士見町のJA会館ふじみで定期総会および出荷反省会を開いた。委員・来賓・JA役職員ら17人が出席。2022年度の生産販売を振り返り、23年度の方針を協議した。新委員長には伊藤弥市さん(原村)を選任した。
22年度は、生産者5人がえのきたけ・ぶなしめじを出荷。施設点検や出荷物の適正検査を行い、安全安心確保により消費者の信頼を得ている。
えのきたけは全体の数量が減少したこともあり、高値での販売が続いた。ぶなしめじは通年で出荷量が過剰傾向で流通在庫を抱えたことで価格が低迷。生産資材や培地、燃料などのコスト高騰の影響も大きかった。販売数量12万6,002キロ(前年対比92%)、販売単価345円(同128%)、販売金額4,351万1千円(同117%)だった。
伊藤良永委員長は「生産者は年々減少してしまっているが、来年度も皆で協力し合い、安全・安心な信州諏訪のきのこ生産に取組みたい」とあいさつした。
23年度は数量8万5,000キロ、販売金額2,100万円の達成をめざす。栽培講習会や指導会を開催し、品質向上をはかり、所得向上と経営の安定に取組む。
長野県・JA信州諏訪きのこ専門委員会委員長=伊藤弥市さん(58)