出荷スタート 需要高まる「スズラン」

JAながの
出荷前のスズランの状態を確認する太田さん
出荷前のスズランの状態を確認する太田さん

飯山市内で2月初旬からスズランの出荷が始まっている。ハウス促成物を皮切りに露地物へリレーして5月上旬まで出荷が続く。JAながのみゆきスズラン研究会の太田和明さんは15年ほど前に就農、45年以上前から続く「スズラン」の栽培に父親と共同で取り組んでいる。
スズランの花言葉には「再び幸せが訪れる・純愛」などの意味があり、結婚式のブーケに用いられている。大切な人へ贈ると相手が幸せになれると言われる5月1日の「スズランの日」が近年注目を集めていることもあり、スズランの需要は高まる一方だ。
根を付けたままの「根付き」のほか「鉢物」「切り花」の3種類の出荷形態がある。太田さんは1日あたり最大で1000本以上出荷する事もあり、日々作業に励んでいる。
スズランは畑で2年間の養成が必要で、3年目にようやく出荷できるようになる。また、畑に生える雑草には除草剤が使用できないため、全て手で取り除く必要がある。管理に手間のかかる事や生産者の高齢化が障壁となり国内ではスズランの生産量が減少している。
太田さんは「全国的に生産が減ってきた事でみゆき地区への期待が年々高まっている。見た目も可愛く香りの華やかなスズランの魅力をもっと大勢の人に知ってもらい、生産者の仲間を増やしたい」と意気込みを語る。

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