穀物の安定生産目指す

JAグリーン長野
講師の説明を聞く会場
講師の説明を聞く会場

JAグリーン長野穀物部会は3月10日、「勉強会」を長野市篠ノ井のグリーンパレスで開いた。水稲・大豆・小麦の品質向上・統一に向けて課題解決につなげようとするもの。部会員20人が出席。長野県農業試験場、長野農業農村支援センター、肥料メーカー担当者を講師に招き、「異常気象下における水稲栽培管理と対策」「液肥の利用・石灰窒素によるカラスムギ防除について」「麦大豆安定増収への道」をテーマにそれぞれの講師が講演した。
「異常気象下における水稲栽培管理と対策」については、試験場農作部の主任研究員が、近年の収量・品質低下の要因を温度や日照などから説き、土づくりや中干し時期、適正な密植密度などをアドバイス。「省力低コスト技術も必要であるが、異常気象は毎年起こるものとして、気象を先読みし、土づくり技術の見直しが必要」と説明した。
小山慎悟副部会長は「陽気に左右される中で、生産者の知恵の工夫で頑張っていただけるよう、課題を先生方に勉強し、病害などなく、収量に増につながれば良い」と話し、学んだことの実践を呼び掛けた。
JA管内では主に農業法人が穀物栽培を手掛ける中、個々の生産者も含め、品質の統一による産地化をめざして2022年に「穀物部会」を設立した。今後も勉強会や現場講習会などを行い、穀物生産の産地化と品質向上を図る考え。

MENU