ブドウの担い手 レベルアップへ一歩

JAグリーン長野
修了証を受け取る受講生
修了証を受け取る受講生

JAグリーン長野と長野農業農村支援センターが開く初心者向けブドウ講座「グリーンセミナー」が3月10日、最終回を迎えた。5月から全8回「シャインマスカット」や「ナガノパープル」などの短梢栽培の技術・知識を基礎から学ぶことで、生産振興と担い手の確保・育成を目指す取り組み。41人が受講し、年間のカリキュラムを修了、レベルアップしたブドウ生産へ一歩を踏み出した。
この日は長野市篠ノ井のグリーンパレスで「病害虫防除」をテーマに、農業の基礎知識、ブドウの病害虫、よろず相談を実施。よろず相談では、「令和5年度最初の農薬散布時期」や「凍霜害対策の稲わら」「せん定作業」についてなど質問・相談が寄せられ、JAの松坂賢一営農技術員が回答すると、生産者はメモを取り頷いていた。
修了式では、セミナーのうち8割以上出席した受講生31人に修了証を交付。長野農業農村支援センター原啓一郎企画幹兼技術経営普及課長は「勉強したことを生かし、作って、売って、所得につなげていただければ嬉しい。また、樹を見て空を見て天気を見て、気温を気温を肌で感じながら、一つ一つ注意深く日々の農作業に精進して行っていただきたい」とあいさつ。JAの富澤繁男営農部長は「ぜひ次のステップアップとして生産部会にご加入いただき、JAと生産部会とともに、産地の維持拡大につなげていっていただければ幸い。」と話し、激励の言葉を贈った。
JAでは担い手の確保・育成に向けて、2023年度も同セミナーを予定。ブドウ(短梢栽培)の生産振興に取り組みたい考えだ。

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