モモの生産者確保へ 若手農家が試験ほ場を新たに設置

JAグリーン長野
技術を検討する青壮年部員ら
技術を検討する青壮年部員ら

JAグリーン長野青壮年部篠ノ井東支部は、長野市篠ノ井に「試験ほ場」を持ち、「モモ」の栽培方法について研修・研究を行っている。若手・部員個人の栽培技術向上と栽培技術共有・研究、生産振興品種の導入検討を目的としたもの。2017年から試験を開始し、多品種を栽培しながら、品種構成や樹の仕立て方を研究するほか、若手農家の栽培実技も行ってきた。このほど、契約で借りた既存ほ場が期限を迎えるため、同地区内で遊休農地となっていた園を今年度新たに借りた。3月17日には、新規・定年でもも栽培を始める・始めたばかりの者から、ベテランまで、支部員12人が3品種15本のモモの苗木を植えた。
苗木はJAの振興品種「なつっこ」5本と、JAの生産振興品目には入っていないが、試験ほ場で栽培し味が良く作りやすかった中生種・晩生種各5本を選定。伊藤哲也東部青果物流通センター長兼営農技術員を交えて苗木定植のポイントを確認したのち、部員が2人一組で苗木を定植した。定植後には、さっそく樹の「仕立て方」の検討に移り、主枝の置き方、切り戻しの留意点など意見を交換。「モデル樹」を設定して、今後の経過観察を行い、普及できる技術や品種について検討を重ねていくことを申し合わせた。山本国広篠ノ井東支部長は「講習会というよりも、研修や検討会として、参加する部員みんなで意見を交換しながら、技術を高め、地元のモモ農家を増やしていきたい」と話した。

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