桃出荷数量20%増 定期防除奏功

JAあづみ
桃の主力「あかつき」を選果する選果員
桃の主力「あかつき」を選果する選果員

JAあづみ桃部会は2月下旬、安曇野市三郷の小倉ふれあいセンターで第38回通常総会と2022年度生産販売実績検討会を開いた。
部会員や市場関係者、JA職員ら約20人が出席。22年部会事業報告や23年度部会事業計画など3つの議案を審議し承認。22年度生産販売実績及び23年度生産販売方針を確認した。
22年度は開花期に大きな凍霜害がなく順調に生育。部会員の耕種的防除や定期防除などが奏功し、穿孔細菌病の発生も少なかったことから、ここ数年で最も数量が確保できた年で、出荷数量は3633ケース(同比120%)、販売金額は約280万円増の951万円(計画対比124%)となった。
23年度の販売対策として、競合他産地と出荷時期が被らないよう盆前出荷量の拡大や市場関係者との正確な情報共有による売り場確保、ネット販売への取り組みなどを挙げた。
百瀬洋平部会長は「市場関係者からは安曇野産桃の高い品質に定評をいただいている。少ない人数なりに団結し、品質や味のいい桃を作っていこう」と呼びかけた。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「重要病害であるせん孔細菌病の発生を抑制する為、耕種的防除の徹底を呼び掛け、販売面では本年度も引き続き2個・4個入りパックなど特殊荷造りによる有利販売に取り組むなど農家手取りの確保に繋げていきたい」と意気込んだ。

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