新商品開発/グルテンフリーに注目

JA上伊那
調理した麺を食べ食感や違いを確かめる西村組合長(右)とメンバー
調理した麺を食べ食感や違いを確かめる西村組合長(右)とメンバー

JA上伊那はPB(プライベートブランド)「伊那華の」シリーズの新商品開発に乗り出した。今回はアレルギーを持つ子どもが多いことから小麦の代わりに米粉(グルテンフリー)を使った商品に注目。商品開発にあたり、2月21日には開発メンバーや西村篝組合長が伊那市狐島のJA本所で試食会を行い、今後の開発の参考とした。
「伊那華の」シリーズは同JA管内で栽培された農産物を原料に使った商品や製品。そばやうどん、ワッフルなど多岐に渡り、現在は13商品が農産物直売所やA・コープ店などで販売されている。
今回の商品開発については学校給食を担当する栄養士との懇談でアレルギーを持つ子どもが多いことを知ったこと、また「伊那華の」シリーズとして非アレルギー商品が無かったことから、誰もが安心して食べられる商品も必要と感じ米粉(グルテンフリー)の商品に注目した。
今回の試食会にあたり、開発を依頼する業者の選定には長野県信連の「ビジネスマッチング事業」を活用。現在、信連から同JAへ出向中の職員が連絡役となり企業を紹介した。
また、メンバーには農政対策委員会の事務局を務める職員のほか、生活部会、販売店舗(直売所)、事業の連絡役となった職員など、課を超えたチームをつくりさまざまな視点から開発を進める。
試食会では紹介された企業のスパゲッティやラーメンなど米粉(グルテンフリー)の麺類7品や地元企業の米粉を生地に使ったロールケーキを試食。メンバーは食感や味など、小麦と違いがないかを確認しながら意見を出し合い商品化の方向性を決めた。
開発メンバーの同JA営農経済部販売戦略課、鈴木明彦次長は「どの商品を食べてみても小麦と遜色ない。商品開発を通してアレルギーを持つ子がほかの子と同じように食べられるよう学校給食等への普及も目指していく」と話した。
今後は上伊那産の米を使用した試作品をつくり、商品化に向けて進めていく。

MENU