小学生の「米作り体験」で栽培した米、病院に寄贈

JA木曽
濱野院長(左)に米を手渡す狩戸課長代理(中)と三尾恵技術員(右)
濱野院長(左)に米を手渡す狩戸課長代理(中)と三尾恵技術員(右)

JA木曽は2月24日、食農教育の一環として行った木曽町福島小学校児童による「米作り体験」でJA職員と協同で栽培した米「コシヒカリ」20キロを同町の県立木曽病院へ寄贈した。「米作り体験」を指導した同JAの農業生活部農事園芸課の営農技術員ら4人が同病院を訪れ、児童一人ひとりの病院と入院患者のメッセージを添えた寄せ書きとともに濱野英明院長に手渡した。
同病院への米の寄贈は前年度に続き2回目。当初は児童代表の参加を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で参加を遠慮してもらった。小学生の「米作り体験」を企画した同JA本所組合課の蒲沼康子課長は贈呈式に先立ち、「農業の大切さを理解しようと児童がJA職員と一緒に一生懸命になって作った米です。児童の思いを込めた米を病院で使っていただきたい」とあいさつした。
贈呈式には看護部長と病院食の栄養管理を担当する栄養科長も同席し、濱野院長は「米を提供してもらってありがたい。地元の方々に支えられていることに感謝したい」と感謝を述べた。
2021年度より始めたJAの米作り体験は、営農技術員の指導レベルや資質向上をはかるために、試験栽培を兼ねての実習が目的だった。2022年度は「食」と「農」に対する理解促進のため、主に子どもたちを対象にした食農教育活動を展開し、米作り体験の提案を地元小学校に持ちかけ、福島小学校の3年2組と5年1組の2クラスが総合的な学習としての応募参加があった。同JA農事園芸課の営農技術員5人の指導で近くの組合員農家から借りた2.5アールの水田で田植えと収穫、脱穀作業を体験させた。
同農事園芸課の狩戸課長代理は「今後も営農技術員の米作りを継続しつつ、食農教育の取り組みと連携して、収穫した米の一部は地域貢献として病院や福祉施設へ寄付したい」と話した。

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