営農技術員一人一研究成果発表会

JA木曽
最優秀賞を受賞した鈴木技術員の発表
最優秀賞を受賞した鈴木技術員の発表

JA木曽農業生活部は2月21日、本所で営農技術員の一人一研究成果発表会を開催した。JA役職員20人と木曽農業農村支援センターより4人の職員が出席した。同部農事園芸課技術員6人と今回より初めて参加する同部畜産課技術員1人が、担当する野菜と牛の品質や技術員のレベル向上、木曽の農業振興に寄与することを目的に発表し、今年で4年目の開催となった。今年は6月に開催予定のJA長野県営農指導者会議主催「営農技術員一人一研究発表大会」の中信地区代表選出のための選考を兼ね、田屋万芳組合長ほかJA役職員が審査を行った。
審査の結果、農事園芸課の鈴木航技術員が最優秀賞を受賞し、中信地区代表に選ばれた。鈴木技術員は昨年より新規野菜振興品目である「モロッコインゲンの収穫作業効率試験栽培」について発表した。合掌型支柱とアーチ形支柱の両形状比較による収穫の作業効率と収量を調査し、アーチ形支柱の優位性を説明。「鉄パイプによるアーチ形の支柱を使用したので費用面での課題は残るが、作業者にとっての環境は良く、収穫の効率も良いことがわかった」と研究の成果をまとめた。
他の技術員発表の研究テーマは、新規野菜振興品目である黄なんばんやミニトマトのほか、木曽地域に適した新たな品目などの栽培試験の成果について発表した。初めて参加した畜産課技術員は、牛の分娩事故多発を未然に防ぐ「分娩監視システム」の活用事例について発表した。
田屋組合長は「研究テーマの目的や研究の経緯と成果を分かりやすくまとめてあり良かった。研究成果を今後の生産者への指導に活かし、一人でも多くの出荷者が増え、所得の増加にもつなげてもらいたい」と講評した。

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