地元直売所活性化に向け「目玉品目」へ/JA栽培推奨品目「小玉スイカ」学ぶ

JA信州諏訪
小玉スイカの栽培方法を学んだ学習会
小玉スイカの栽培方法を学んだ学習会

米沢地場産物直売所協議会は2月24日、茅野市の米沢地区コミュニティセンターでJA信州諏訪の職員を講師に招き、小玉スイカの栽培方法を学んだ。地元直売所「米沢地場産物直売所みどり市」の2023年度以降の“目玉品目”としたい考え。同協議会の再びの活性化をめざして、会員は新品目の作付けに意欲を高めている。
同協議会は、地産地消、生きがいのある町づくりを目的に1998年7月に設立した。JA組合員や米沢地区の農家を中心に約200人で構成し、同直売所を運営。コメ部会は信州米沢米の栽培、給食部会は地元小・中学校、保育園に地場産農産物を提供している。
近年は会員の高齢化、担い手不足、コロナ感染拡大の影響を強く受けている。このことから、新たな取組みとして2022年はトウモロコシを目玉品目とし、多くの会員が栽培。同7月に「トウモロコシ祭」を開き、盛況だった。
取組み2年目の2023年は、地区懇談会などを通じてJAの栽培推奨品目であることを知った会員の提案で、小玉スイカについて学ぶ機会を設けた。
当日は、会員21人が出席。講師はJA営農部農業振興センターの柳澤輝佳課長代理が務めた。
JAは2022年度から、小玉スイカの栽培を本格的に推奨している。講習では、5月下旬の定植から8月盆前の収穫までの作業工程や、マルチシートやトンネル支柱など必要となる農業資材を説明。昨年12月に開いたJA主催の栽培講習会時、組合員から取りまとめた2023年度の苗の注文は1000本(前年対比600本増)であり、管内で作付けが着実に広まっていることを伝えた。
栁澤代理は「今後行うJAの現地指導会も活用いただきながら、甘くておいしいスイカをつくってください」と呼びかけた。
同協議会の折井健次さんは「先輩会員から『夏はスイカが人気。出荷直後からお客さんが手に取っていく』と聞き、その光景をまた直売所で見られればうれしい。今日の学びを生かし、できることから少しずつ実践できればと思う」と話している。

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