半促成アスパラガス被覆講習会/春芽の収穫に向け注意点を確認

JA上伊那
モーター作業台車の説明を聞く生産者
モーター作業台車の説明を聞く生産者

JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は2月13日から22日にかけて管内5会場で、半促成アスパラガス被覆講習会を開き合計120人が参加した。春芽の収穫に向けてビニールハウス被覆の注意点や茎枯病の防除について説明。その後、堆肥などを散布できる自走マルチスプレッダや収穫時に使えるモーター作業台車を紹介した。
管内で栽培されるアスパラガスの9割はビニールハウスを利用した半促成栽培。冬場はビニールを外し休眠状態となっているアスパラガスを、被覆資材で覆うことで地熱を上げて萌芽を促している。
14日、同JA美篶手良支所で行われた講習会には生産者30人が出席。被覆後は凍害対策として冷たい空気がアスパラガスに直接当たらないよう換気することや、茎枯病予防のため残茎の徹底的な除去などを説明した。
JA営農経済部園芸課の小出順誠野菜係長は「根の糖度を測るブリックス調査では前年より高い数値で、株の養成がしっかりできている。上伊那の出荷ピークを過ぎた5月上中旬についても市場からの需要が高まっているのでぜひ出荷をお願いしたい」と生産者に呼びかけた。
同JAでは販売高10億円産地を目指し、今年からアスパラガスの選別・計量結束作業を共選化するための試験運用を開始。生産者の荷造り労力の軽減や、品質の平準化などが期待されている。

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