第52回日本農業賞長野県代表受賞記念式典 更なる飛躍誓い合う

JAあづみ
更なる飛躍を目指す部会員や行政関係、取引企業、JA役職員ら
更なる飛躍を目指す部会員や行政関係、取引企業、JA役職員ら

JAあづみとJAあづみ夏秋いちご部会は20日、安曇野市堀金の安曇野蝶ヶ岳温泉ほりでーゆ~四季の郷で第52回日本農業賞長野県代表受賞記念式典を開いた。行政関係者や取引企業、部会員、JA役職員ら約50人が参加。国内農業の最高峰、日本農業賞集団組織の部の長野県代表に選出された同部会の快挙を祝うとともに更なる飛躍を誓い合った。
同賞は日本放送協会と全国農協中央会、都道府県農協中央会が主催し農業振興に優れた功績のある個人・団体に贈られる。1月16日、長野市のJA長野県ビルで開かれた長野県代表表彰式では県知事賞やJA長野県中央会長賞、NHK長野放送局長賞が授与された。
式典では、長野県代表選考経過や評価内容の報告があり、受賞のポイントは「生産、出荷等の協同活動に優れた実績をあげている」「市場動向を的確にとらえ消費者ニーズに応える農業をおこなっている」ことが高く評価された。
同部会は2007年設立。夏秋いちごは本来、標高800メートル以上の冷涼な地帯の作物とされていた。標高700メートルを中心としたJA管内では栽培に向かないとされてきたが、豊富な地下水を活用した培地の冷却技術の確立や品質の平準化、関係組織と連携した栽培上の課題解決により生産販売高は2013年度に1億円、平2017年度には3億円を突破し、全国トップクラスの産地に成長。部会員の大半は40歳台と若く、地域の牽引役としても期待されている。
千國茂組合長は「部会の旗の下に結集し、見事な成果を収められたみなさんの取り組みに敬意を表する。生産技術も流通面もまだまだ改良の余地があり、大いなる可能性を秘めている。更なる挑戦・飛躍に期待している」と激励した。
来賓の松本農業農村支援センターの三田毅所長は、「この度の受賞誠におめでとうございます。夏秋いちごを取り巻く情勢は厳しさを増しているが、生産者やJA、関係組織らと一体となり、産地の更なる発展を支援していきたい」と述べた。
部会を代表し、山縣敦市場部会長は「受賞は夏秋いちごに携わってくれた関係者のみなさんのおかげである。現状に満足することなく、更に発展する部会を作っていきたい」と飛躍を誓った。

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