親元農家に支援を JA独自取り組みで後押し

JA松本ハイランド
支援金を受け取る白木さん(右)
支援金を受け取る白木さん(右)

JA松本ハイランドは親元で就農する若手農業者が、安心して農業に取り組むことができるよう、JA独自の支援策、「農業後継者支援事業」を展開している。2月21日には松本市の同JAグリンパルで令和4年度下期支援金授与式を開催。関係者ら4人が出席し、同JAの田中均組合長が、事業申請者に支援金を手渡した。
田中組合長は「わたしも41歳の時にはじめて就農し最初は思うようにいかずにいたが、近所の生産者に助けてもらい収穫を迎えることができた。自分ひとりで抱え込まずに地域の力を借りながら、農業を楽しんでいってほしい」と激励した。令和4年1月に就農した白木勝彦さんは「先ずは一番近い存在である両親の技術を自分のものにしたい。農業をはじめて大変だと思う時もあったが、地域を担う農業者をめざしていきたい」と意気込みを記した。。
この事業は新規就農者へは手厚い公的支援がある一方で、親元就農に対する支援が少ないことから、就農意欲のある後継者を後押ししようと、2017年にスタート。これまでに37人が支援を受け、地域の担い手として活躍している。同JAでは、2022年度~24年度の「中期3ヵ年計画令和にじプラン」で取り組む「夢づくりサポート事業」の支援策の1つに位置付ける。支援金は各年度300万円、総額は900万円を計画している。

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