桃・梨・りんご 2022年度共選果実生産販売反省会

JAみなみ信州
部会を代表してあいさつする桃部会の北原義治部会長(撮影地:長野県飯田市)
部会を代表してあいさつする桃部会の北原義治部会長(撮影地:長野県飯田市)

JAみなみ信州と同JA果実協議会、JA全農長野南信事業所は14日、飯田市鼎の同JA本所で2022年度共選果実桃・梨・りんご生産販売反省会を開いた。同JA役職員、同JA部会員、JA全農長野、市場関係者6社、長野県南信州農業農村支援センター、輸送協力会社らおよそ60人が参加し一堂に会すのは3年ぶり。全体会議で今年度の生産・販売経過と次年度への課題を共有したあと品目ごと分科会を行い意見交換をした。生産者を代表してあいさつした同JA桃部会の北原義治部会長は「生産者の農業経営は生産コストが高騰する中でたいへん厳しくなっている。関係者の皆さんの力を結集いただき、販売価格を少しでもあげてもらうようお願いしたい。産地では引き続き5年、10年先を見据えながら高品質な生産に努力する」と話した。
同JA営農部によると今年度の生産は空梅雨や夏場の降雨など天候不順による影響を受けつつも昨年を上回る生産量を確保できたが、今後も気象変化への対応力が重要になるとした。今年度の出荷数量は共選桃が180,979箱(1箱5kg、前年比:102.2%)、共選梨が427,932箱(1箱10kg、前年比:108.0%)、共選りんごが202,503箱(1箱10kg、前年比:120.4%)。販売実績は共選桃が5億9,004万円(前年比:100.4%)、共選梨が17億5,952万円(前年比:95.1%)、共選りんごが6億1,855万円(前年比:106.7%)。
同JAの寺沢寿男組合長は「生産者が丹精込めた農産物は地域の宝です。各農産物のブランド力をあげ付加価値をつけて販売し、生産者の所得向上につなげたい。消費者にしっかり届くように産地の売り場づくりを各市場と連携して進めていく」と話した。
セントライ青果株式会社の嶋田弘士副部長は「どの品目においても地域にあった品種を選び生産することが重要。南信州地域の特性を見極めた生産を期待する。産地には引き続き高品質で安定した生産をお願いしたい」と話した。

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