JA役員が大雪被害の状況把握 一刻も早い復旧を

JAみなみ信州
雪害による倒壊の状況を確認するJA役職員
雪害による倒壊の状況を確認するJA役職員

2月10日に降り続いた大雪によりJAみなみ信州管内でも無加温のパイプハウスを中心に倒壊する被害が発生した。同JA管内では飯田下伊那全域の主に野菜、花きの無加温施設103棟が倒壊、半壊などの被害にあい、被害額は2,550万円(2月13日現在、長野県基準;パイプハウス被害額1,600円/平方メートル)にのぼる。春の収穫間際となったアスパラガスなどの野菜類が多く、一刻も早い復旧が必要だ。
管内全体の被害報告を受けた同JAの寺沢寿男組合長ら常勤役員3名は15日、特に被害を受けた飯田市山本、同市三穂、喬木村、豊丘村の施設を視察、被害にあった生産者から状況を聞いた。豊丘村でアスパラガスを施設栽培する生産者は「2時ころ見に来た時には大丈夫だったのに、朝にはつぶれてしまっていた。対策していればつぶれずに済んだかもしれない」と悔やんだ。
寺沢組合長は「大変な状況だが生産者の皆さんは復旧に向け懸命な作業を行っている。農業ができる状態まで戻せるようJAもしっかりと支援していかなくては」と力を込めた。また「今回を教訓にJAとしても原因を探り被害防止対策の徹底に努めていく」と話した。
飯田下伊那地域では10日朝から降り出した雪が昼過ぎには20cmほど積もり、同日夕方には雨に変わった。
今後被災施設の生産者と相談し解体など人手が必要なところには人的支援を行うなど復旧に向け協力体制を進めていく。

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