電話でお金詐欺被害防止 組合員の資産守る

JAあづみ
感謝状を受け取る栗原出張所長と手渡す西川署長(長野県安曇野市穂高)
感謝状を受け取る栗原出張所長と手渡す西川署長(長野県安曇野市穂高)

電話でお金詐欺(特殊詐欺)を未然に防止したとしてJAあづみ有明出張所は13日、安曇野警察署から感謝状が贈られた。安曇野市穂高の同所で行われた贈呈式では、西川政雄署長が栗原裕出張所長に感謝状を手渡し、「市民の財産を守る最後の砦としてご尽力いただきたい」と期待を込めた。
2022年12月27日、窓口業務に従事していた北澤幹栄さん(=同所金融課)は慌てて来所した同市穂高在住の60代の組合員の様子に違和感を覚え、声をかけた。
詳しく話を聞くと同日、市役所職員を名乗る者から「介護保険料の還付金を受け取ることが出来る」との電話があり、信用して自分の携帯電話の番号を教えてしまったという。さらに、指定時刻に同所のATMで指示した通りに操作して欲しいと言われ、ATMを訪れたが、混んでいたため、一旦店舗に立ち寄ったとの事。声を掛けたタイミングでJA農協バンク相談所を語る者から組合員の携帯電話に電話がかかってきた。北澤さんが応対。内容を確認しようとしたところ、電話が一方的に切れたことから詐欺だと確信。同様の手口の詐欺が多発していることを顧客へ説明し、警察に連絡。被害を未然に防いだ。
栗原出張所長は「組合員や利用者の財産を守るため、県下で発生した特殊詐欺の事例を課内で共有するなど職員一丸となって被害を防いでいきたい」と意気込んだ。

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