地域の担い手として支え合うつながりを 修了生と研修生が懇談

JAみなみ信州
意見を述べる研修生
意見を述べる研修生

JAみなみ信州担い手支援室は1月27日、飯田市鼎の同JA本所で南信州担い手就農研修制度の修了生7人と研修生9人、同JA役職員8人が参加し懇談を行った。地域農業の担い手となる修了生と研修生のつながりをつくることが目的。農業情勢やJAの販売状況、研修事業の現状を共有し、修了生が今年度の自身の農業を振り返り現状と課題を発表した。
修了生のほとんどが研修で学んだ市田柿と夏秋きゅうりの複合経営を行っており、「予定した収量が確保できた」「納得できる品質のものがつくれた」とする一方で「人手が足りず深夜まで作業することがあった」「病害虫によって早くに収穫が終了してしまった」など就農して奮闘する様子を語った。また研修生から修了生に向け「地域や住居の情報があれば教えてもらいたい」「就農してからも情報交換をお願いしたい」などと投げかける場面もあった。
同研修第2期生で就農2年目の滝口享(たきぐち・あきら)さんは「研修が終わると仲間と集まる機会も少ないので、みんなの様子を知ることができて刺激になった。JAや研修生とも情報交換を続け、お互いに切磋琢磨して頑張っていきたい」と話した。第4期生で研修2年目の吉田竜也(よしだ・たつや)さんは「先輩の話を聞いて就農するイメージがもてた。同じ地域で農業を頑張る先輩とつながりができて心強い」と話した。
また、修了生からは同JA役員に向け生産資材高騰に対する長期的な支援や農業資材注文などのデジタル化を進めてほしいなどJAへの要望も出された。
同JAと14市町村で行う同研修制度は現在第1期~第3期生12人が2年間の研修を経て南信州で就農しており、研修2年目の第4期生3名はこの春の就農を目指して準備を進めている。

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