先輩農家が講師となって担い手研修 果樹栽培初心者限定りんご剪定指導会

JAみなみ信州
熱心に剪定の考え方を学ぶ参加者(撮影地:長野県松川町)
熱心に剪定の考え方を学ぶ参加者(撮影地:長野県松川町)

JAみなみ信州松川支所と松川町は6日、松川町大島の北沢章さん(66)の園地で果樹栽培初心者りんご剪定指導会を行った。JAが行う部会員の指導会では質問しづらいことも気軽に聞けるようにと対象者を初心者に限定し、JA技術員出身の先輩生産者から直接指導を受ける機会になっている。3年ぶりとなった研修会には、5年目までのりんご生産者と同町果樹女性組織“楽しい女性の学習会”の会員の12人が参加し、北沢さんらOB3人が講師となって剪定に対する考え方や作業方法の基本をおよそ2時間作業を見学しながら学んだ。
松川町果樹農業研修生を経て今年独立就農した原田薫子さん(32)は「基本をしっかり教えてもらえ質問もしやすく助かりました。1年に1度しかない作業ですが、その1つずつが大切。自分の畑で実践し、どこがわからないかをはっきりさせ技術を身に着けていきたい」と話した。
講師を務めた北沢さんは「りんご栽培に励む若い生産者は地域の宝。まずは基本をしっかりと理解し品質の高いものを安定して収穫できることが大切です。将来を見据えた園地づくりを心がけてほしい」と話した。
北沢さんら3人が実際に剪定作業をしながら剪定の目的やポイント、注意点などをわかりやすく説明し、参加者はメモをとったり質問し、剪定に対する知識を深めた。
同支所では部会が行う指導会に併せ初心者向けの補完的な部分と基本を理解してもらおうと松川町と協力して直接生産者からの指導を行っている。今後参加者の要望により夏場の管理作業などについても同指導会を検討している。

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