上伊那ブロッコリー生産振興大会/農家所得向上、経営安定を図る

JA上伊那
参加者に呼びかける藤森専門部長
参加者に呼びかける藤森専門部長

上伊那農業生産振興協議会は2月3日、伊那市狐島にあるJA本所で上伊那ブロッコリー生産振興大会を開いた。3年ぶりの開催となった同大会には生産者や関係者ら約100人が出席。上伊那農業農村支援センターやJA全農長野南信事業所、JA上伊那、同JAブロッコリー専門部の後援のもと研究報告などが行われた。
上伊那地域の農家所得の向上や経営安定を図るため、同地域を代表する品目であるブロッコリーの生産振興を図ることが重要。最新技術や他産地の動向、優良事業などの情報を共有することで、生産者の栽培技術と経営管理技術の高位平準化を図ることを目的としている。
この日は価格が高騰する肥料の施肥量を削減しようと土壌中の有機物から発生する可給態窒素を考慮した窒素適正施肥や、水田転換畑の表面排水対策として実証した平高うねマルチ栽培、もみ殻を簡易暗きょとして埋没した研究結果などが報告された。同JAでは今年度行った生産基盤強化対策や、販売高3億円から5億円産地を目指すにあたっての方策を報告。上伊那ブロッコリーのブランド化を目指そうと呼びかけた。
同専門部の藤森英雄専門部長は「上伊那のブロッコリーをブランド化させ、市場からほしいと求められるものを生産していきたい」と意気込んだ。

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