3年ぶり福豆まき開催 我慢の分だけ福寄せる

JAあづみ
福豆をまくハイジの里運営協力会役員やJA役職員ら
福豆をまくハイジの里運営協力会役員やJA役職員ら

安曇野市豊科のJAあづみ大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」で3日から3日間、節分祭を行った。店内の「北陸豊鮮」では新鮮な魚貝をふんだんに使った特選海鮮恵方太巻販売のほか、小玉リンゴ「ピンクレディー」、白菜、節分そばなど、地元農産物や加工品も販売。多くの家族連れで賑わった。
3日には、3年ぶりとなる福豆まきを開催。千國茂組合長やハイジの里運営協力会の榑沼正次会長ら8人がハイジの里の駐車場で、穂高神社で祈祷した大豆が入った小袋12000袋や紅白餅500袋のほか、祈祷銭の入った小袋などをまいた。
大豆の入った小袋の中には、米やみかん、調味料などの引換券が入った当たり券も用意した。千國組合長は「日頃、組合員や地域の皆様にはハイジの里をご利用いただき感謝申し上げます。安曇野農産物の五穀豊穣と来場者の皆様の無病息災を祈願し、豆まきをさせていただく。今後もハイジの里をご愛顧願いたい」とあいさつし、「鬼は外」「福は内」と威勢のよい掛け声で豆まきをした。
平日にも関わらず200人以上の来場者が、今年の福をつかもうと手を伸ばし、夢中になって拾い集めた。危険防止のために小さな子どもには、最初に小袋やお菓子などを手渡した。
三重県志摩市から訪れ、コシヒカリと醤油を当てた家族連れは「息子の大学受験でたまたま安曇野市に来ていた。頑張っている息子にも福が訪れてくれたら」と笑顔を見せた。
後藤祐輔店長は「コロナ禍で様々な行事に我慢を強いられた分、こうしたイベントで福を呼び込めたら嬉しい」と話した。
期間中のレジ通過者数は、3日間で前年比763人増の3308人、売上は同比173万円増の689万円と、福豆まきの効果もあって盛況だった。

MENU