若木づくり、基礎定着で省力化めざす

JAグリーン長野
電動バサミを活用しながらせん定の基礎を伝える
電動バサミを活用しながらせん定の基礎を伝える

JAグリーン長野もも部会篠ノ井支部西部青果物流通センター管内の生産者は2月1日、長野市篠ノ井のほ場で「もも若木のせん定講習会」を開いた。部会主催の通常せん定講習会とは別で、若木に特化したものを企画。生産者24人が出席し、「疎植低樹高栽培 篠ノ井流大草仕立て」を中心に、せん定時の基礎的な用語や技術を含め、学びを深めた。
同支部で、若木に特化した講習会は7年ほど前から篠ノ井の東部青果物流通センター管内で行い、西部地区では、2年目・2回目。2019年の台風19号災害以後、若木を定植する生産者も多く、作業負担の軽減を目指した仕立て方を取り入れる生産者も増えていることを踏まえ、独自に企画。会場では、営農技術員が「切り戻し」「先刈り」「間引き」といった基礎用語と技術を改めて説明したのち、疎植低樹高栽培の利点や樹づくり、苗木定植以後、季節・年数ごとの作業を、実演を交えて説明。また、会場には篠ノ井農業機械センター職員も出席し、電動バサミ2台を提供。営農技術員が電動バサミの作業性もアピールし、生産者からの質疑に応対するなど、対話も行いながら、講習を進めた。生産者からは「改めて基礎を確認出来て分かりやすかった」「通常の講習会とは、また違い、両方で学んだことを生かしていきたい」との声が寄せられた。営農技術員は基礎から改めて確認する理由として、「せん定動作のルールを明確化して、基礎知識をよく理解してもらったうえで、樹の維持管理を簡素化させていければいい」と話す。JAでは、生産部会対象の講習会以外にも、支部や地区、組合員の要望に応じ、少人数の講習会や個別指導も行いながら、より生産者に近い視点で相談・アドバイスを行い、生産者の栽培技術向上に寄与したい考えだ。

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