農業振興大会/消費者から求められる上伊那農業

JA上伊那
壇上で講演する沖村アドバイザー
壇上で講演する沖村アドバイザー

JA上伊那は1月24日、伊那市狐島のJA本所で令和5年JA上伊那農業振興大会を開いた。JA役職員や生産部会の代表者ら65人が出席。新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から参加人数、規模を縮小し講演と豊作を祈願してだるまの目入れを行った。
令和5年の大会テーマは「消費者から求められる上伊那農業」。生産者が栽培・飼育したものだけを販売するのでなく、消費者のニーズを把握しそのニーズに沿った農畜産物を生産・振興していきたいとの思いが込められている。
講演はJA全農長野で長年、生産振興や販売を担当していた沖村俊彦さんが「消費地から見た上伊那農業と活力ある農業振興」と題し講演。品目別に合併当時からの販売額の推移や上伊那の農業立地、これまで取り組んできた同JAの農業支援策の成果などを確認。そこから生産振興のポイントとして「1・重点品目に絞った生産振興の展開」、「2・若手就農者のニーズを捉えた振興策」、「3・基盤整備に向けた支援」、「4・営農指導体制が生産振興の成否を分ける」の4つを挙げ、活力ある上伊那の農業を目指すべく呼びかけた。
最後には各部会の代表者や西村篝組合長が豊作を祈願するだるまの目入れを行い締めくくった。
西村組合長は「今年のテーマにあるように消費者に受け入れられるような産地を目指して生産方針を示していきたいと考えている。皆さんからも屈託のないご意見をいただきながら進めていきたい」とあいさつした。

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