農福連携 実現に向け意見交わす/諏訪農ガールのつどい

JA信州諏訪
農福連携の実現に向けた意見を画用紙にまとめ、発表し合った諏訪農ガールのつどい
農福連携の実現に向けた意見を画用紙にまとめ、発表し合った諏訪農ガールのつどい

諏訪地区農村女性団体連携会議と諏訪農業農村支援センターは1月23日、原村中央公民館で第8回諏訪農ガールのつどいを開いた。JA信州諏訪女性部員や職員、市町村農業委員など諏訪地域の農業関係者ら人66人が出席。SDGs17の目標につながる農福連携の取組み実現に向け、それぞれの立場でできることを考えた。
諏訪農ガールのつどいは2013年から年1回この時期に開き、農業・食などテーマを設けて話し合いなどを行い、地域団体同士の交流を図っている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今回が3年ぶりの開催。諏訪地域の農業・農村に関わる女性がSDGsの実践について理解を深め、農業分野と福祉分野が連携を促進することを目的としている。
当日は、農村生活マイスターでJA理事も務める岡谷市の濵由美子さんとJA岡谷支所の林和茂地区統括所長が日常の中のSDGs事例発表を行った。濵さんは女性部員と生ごみをもとに堆肥を作り、家庭での花苗栽培に役立てていることなどを説明。林統括所長は支所で食育や花育に取組み、それぞれの活動に当てはまるSDGsの目標マークを明記した支所だよりを作成して地域に発信していることを紹介した。
当日は、SDGs17の目標の中の「1.貧困をなくそう」に呼応する取組みとして、地域の生活困窮者の実態を知り、自らができることを話し合った。生活就労センター「まいさぽ」の管内各地域担当者が、生活困窮者の実態や支援内容を説明。その後、参加者は10人ほどのグループに分かれワークショップを展開した。出された意見には「近所での挨拶・声がけを大切にしたい」「余った野菜やお米を寄付したい」「農作業の人手不足の際にぜひ来てもらいたい」などがあった。
JA女性部の小林和佐富士見町ブロック長は「ブロックで定期的に行っているフードドライブが生活困窮者の方に役立っていることがわかった。もっと多くの部員に地域の福祉事業を知ってもらえるような機会をつくり、活動の意義について皆で考えた上で取組めばさらに充実すると思う」と話していた。

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