JA上伊那ぶどう栽培推進大会/昨年の栽培を振り返り今年の栽培に活かす

JA上伊那
栽培課題や今後の対応について説明を聞く出席者
栽培課題や今後の対応について説明を聞く出席者

JA上伊那果樹部会ぶどう専門部は1月23日、伊那市狐島のJA本所でJA上伊那ぶどう栽培推進大会を開いた。同部会員やJA役職員、上伊那農業農村支援センターなど45人が出席。昨年の栽培を振り返って今後に向けて課題を整理するとともに、様々な情報を前向きに捉え今後の栽培管理に活かしていくことで、品質向上や生産拡大、生産意欲向上につなげている。
同大会では始めに三浦誠専門部長が「昨年はそれぞれ違った課題に悩んだと思う。聞くだけではなく積極的に質問し今年の栽培のヒントにしてほしい」とあいさつ。その後、JAや同支援センターの担当職員から昨年の栽培課題と今後に向けた対応についてや昨年取り組んだ試験結果などの説明がされた。
栽培課題については同JAからは昨年管内のナガノパープルや幼木のシャインマスカットに発生した「裂果」被害のほか、シャインマスカットを中心に発生した「日焼け・縮果症」の原因や対策を説明した。また、シャインマスカットの幼木の肥大促進の試験結果と副穂を利用した主穂の先端形状不良や分岐といった異常な実への対応および摘粒の省力化についての試験結果を発表。今年についても様々な試験に取り組み、JAや部会員、同支援センター間の情報共有によるブランド力向上を目指していく。ほかにも同支援センターからは専用のネットを使用した防除効果の検証結果などが発表された。生産者は真剣に耳を傾けるとともに、自身の圃場の課題や取り組んで成功した事例などを発表するなど意見交換を行った。

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