農業の未来を描くために 青壮年部とJAが課題克服へ検討会

JAグリーン長野
「青壮年部とJAにとってこの分科会は未来への第一歩」と協力を呼び掛ける清滝部長
「青壮年部とJAにとってこの分科会は未来への第一歩」と協力を呼び掛ける清滝部長

JAグリーン長野青壮年部は1月19日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで「青壮年部 JAの未来への通知表分科会」を開いた。2019年度に行った青壮年部によるJA事業に対する青壮年部アンケートの結果のうち、評価の低かった事業の対応策を検討する会議。新型コロナウイルスの影響により今日まで会議体が延期となり、このほど満を辞しての開催となった。部役員、JA営農部・生産販売部・総合企画部職員、総勢28人が出席。「労働力確保」「共選所・流通センターの選果」「同センター手数料」を主な課題に、JAの説明による現状把握と、課題への対応策を青壮年部員が提案・要望した。
このうち、共選所・流通センターの選果については、選果担当者の基準に差があることを不満要素として指摘。JAよりベテラン選果担当者の高齢化による世代交代による経験不足、人材育成を課題として認識していることを挙げると、青壮年部員から、人材の定着化に向け、他産地の育成優良事例等の導入、手当の検討によるやりがいの向上、選果担当者の免許制度などが発案された。JAでは引き続き選果担当者と選果基準を都度目合わせを行い、基準をすり合わせながら作業を進めることをはじめ、人材の定着化に向けた賃金体系を生産部会とともに検討しながら、選果担当者のレベルの向上を図っていくこと方針を示し、「安心して出荷をしてもらいたい」旨や「不安解消に向け、都度、センター長や営農技術員に相談してほしい」旨を伝えた。
清滝真彦青壮年部長は、「社会情勢が非常に厳しい中ではあるが、青壮年部とJAにとってこの分科会は未来への第一歩。これからも協力していきたい」と話し、分科会を通じたJA事業と青壮年部活動の発展を祈った。富澤繁男営農部長は「みなさんからいただいた意見を令和5年度の事業運営に生かしていき、皆さんに愛されるJAを末永く続けていきたい」と話し、協力を求めた。分科会は都度開催し、農業や産地振興、青壮年部経営にかかわる「課題」に対する解決策を探る。

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