リンゴ栽培振り返り講習 「りんご冬期講習会」開催

JAあづみ
多くの部会員に呼び掛ける宮腰指導員(中央)
多くの部会員に呼び掛ける宮腰指導員(中央)

JAあづみりんご部会小倉支部は13日、安曇野市三郷の小倉ふれあいセンターで「りんご冬期講習会」を開き、部会員やJA営農指導員ら約60人が参加。
三郷地域営農センターの宮腰政寛営農指導員が講師を務め、2022年の栽培上の問題点や23年度振興方針などを説明した。また、SDGs(持続可能な開発目標)に即した活動として、環境省から講師を招き野鳥のアカモズに関する講習も行った。
22年は開花期の降雨などにより結実不良が発生。加えて猛暑による日焼けや突風による枝スレでロス果の多い年だったと振り返った。管内全域で発生した褐斑病にも触れ宮腰指導員は「圃場の落ち葉をそのままにせず燃やすかモアで粉砕することで発生を抑制する効果があるため実践して欲しい」と呼び掛けていた。
23年度の振興対策では、改植による樹園地の若返りや高密植わい化栽培の導入などを推進し、産地維持を図るとした。
野鳥のアカモズは国内希少野生動植物種に指定され、長野県の果樹園で多く見られる。リンゴを突くなど危害は加えないことから「巣を見つけても落とさないで欲しい」との依頼もあった。
参加者は「近年の異常気象などで年々栽培が難しくなってきたと感じる。講習会で学んだことや栽培上の疑問・注意点などを営農指導員に聞きながら良質な果物を作りたい」と意気込んだ。
三郷地域営農センターの宮腰営農指導員は「この講習会が生産者の生産や経営の参考になれば嬉しい」と話した。

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