トルコギキョウの播種作業/全国1位の産地を目指して組合員、JAがともに作業

JA上伊那
専用の播種機でセルトレイへ種をまく組合員
専用の播種機でセルトレイへ種をまく組合員

伊那市東春近の農事組合法人いなアグリバレーでトルコギキョウの播種作業が1月10日に始まった。今年はJA上伊那管内全量の苗供給と他産地への供給分を合わせて5月中旬までに約80品種、370万本分の播種を行う予定。上伊那には昨年を上回る供給を目指す。
管内のトルコギキョウは上伊那で育種されたオリジナル品種が特徴。オリジナル品種は50品種以上あり、上伊那の出荷量の85%を占めている。
播種作業初日は(農)いなアグリバレーの組合員で管内の生産者や同JAの担当職員約20人が作業。400枚のセルトレイに土詰めや播種、潅水作業を行った。播種後のセルトレイは25度に設定された温室ハウスへ並べられ、約2ヵ月かけて育苗される。1センチほどまで育った苗は3月中旬から8月上旬までに管内約90戸の生産者や他産地へと供給される。
同日作業にあたったJA上伊那営農経済部の城取五十昭花卉担当係長は「(農)いなアグリバレーは毎年、生産者に良質な苗を供給することを目標に作業にあたっている。JAとしても、播種から一緒に取り組むことで情報交換や交流を深めるとともに、出荷量を伸ばして全国1位の産地を目指していきたい」と意気込んだ。
令和4年は約230万本を出荷し、販売高は3億7,000万円。輸入・他産地の減少により引き合いが高くなったことなどで単価が高水準で推移した。令和5年は昨年の230万本を超える出荷本数を目指す。

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