小谷村特産品「雪中キャベツ」収穫・出荷はじまる

JA大北
雪から掘り起こした雪中キャベツ
雪から掘り起こした雪中キャベツ

長野県小谷村で、同村の特産品である「雪中キャベツ」の出荷が1月10日に解禁となり、直売所などへの出荷が始まっている。
同村の特産品として毎年生産が行われている雪中キャベツは、収穫期を真冬に合わせ、根をつけたまま雪の下で育てるため、一般的なものに比べて甘みが強いのが特徴で、大変人気がある。また、商品のブランド力強化や生産技術の統一化などを図るため「信州おたり雪中キャベツ生産組合」も立ち上げており、生産農家一丸となって栽培に取り組んでいる。
出荷を前に1月5日には同村内のほ場で目揃え会を開いた。目揃え会には村内の生産農家ら9人が参加。JA大北北部営農センター小谷センターの小口爽真営農指導員より、収穫したばかりの雪中キャベツを見ながら、出荷の規格や出荷時の注意、品質の低下につながる病害等について説明があり、参加した農家らは再確認していた。
今期は、昨年より定植本数も増やし、約22,000本の苗を定植。今年は秋ごろまで生育は順調に進んだが9月下旬から10月上旬にかけて気温が低く推移したこともあり一部のほ場では生育不良が発生。小玉傾向だと危惧されたが、大きさは1玉2キロ近くのものが出荷されるなどおおむね平年並みとなっている。収穫量は約12,000玉を見込む。1月中をピークに収穫、出荷作業が行われる。同組合では「今年も味の良いものが仕上がっている。多くの人に小谷の雪中キャベツを味わってもらえれば」としている。
雪中キャベツは同JA農産物直売所「ええっこの里」のほか、同村の道の駅や県内一部スーパーなどでも販売されている。

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