五穀豊穣と産地発展、農作業安全を願う、だるま入瞳式

JAグリーン長野
ダルマに目を入れる生産者代表
ダルマに目を入れる生産者代表

JAグリーン長野は1月6日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで「令和五年 流通センター・共選所 だるま入瞳式」を開いた。生産者代表、JA役職員あわせて48人が出席。新たな年の五穀豊穣と産地の発展、農作業安全を願い、ダルマ11体に黒々とした瞳を描き入れた。
入瞳式にあたり、栗林和洋組合長が「生産者が農業を続けていけるような持続的な支援と農業所得のさらなる向上へ、みなさんの支援に取り組んでまいりたい」と表明するとともに、
「55億円という生産販売高の数字を達成できるようにご協力をお願い申し上げたい」と要請した。
また、生産者代表3人があいさつ。果樹専門委員会の田中慶太委員長(もも部会長)は「コストが上がり、景気後退も懸念され、非常に厳しい年が予想されるが、みんなで力を合わせてやっていけばこの難局は乗り越えられる。ピンチの時こそ変革のきっかけになると思うので、みなさんと乗り切っていきたい」と話した。野菜・花き専門委員会の武田国守委員長は「昨年の野菜は自然災害もなく順調に育った。今年も何事もなく、順調に育っていく年になればいい」と願い、きのこ専門委員長の坂田毅彦専門委員長は「施設栽培の生産は経費がかかり、今後経費削減と、販売価格への反映が鍵となる。JAと生産者が一つになって難局を乗り越えていきたい」と決意を表明した。
JAの2022年度12月末時点の生産販売高は、大きな自然災害もなく、主力の「モモ」においては、モモせん孔細菌病の克服や、令和元年台風19号の被災地のモモが出荷を迎えるなど、復興の足音も聞こえ、各品目において出荷量を前年度以上に確保できた。しかし、全国的な数量に押され、単価が伸び悩む品目もあり、48億9,911万円(前年同月比 98.7%)となり、2月末の年度末に向けて販売拡大を図っている。23年度は生産販売高55億円を目標に掲げ、生産部会と連携した生産・販売の強化により、産地の維持発展をめざしたい考え。

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