市田柿最高品質「匠の頂(たくみのいただき)」審査会開催 第2回市田柿品質コンクール

JAみなみ信州
1点ずつじっくりと審査する審査員(長野県飯田市)
1点ずつじっくりと審査する審査員(長野県飯田市)

JAみなみ信州と同JA柿部会は22日、飯田市鼎の同JA本所で第2回市田柿品質コンクール審査会を行った。同コンクールの受賞者を「匠の頂(たくみのいただき)」と認定することで部会の目指す品質レベルを示し、部会全体の品質の高位平準化を目指す。今年は昨年を上回る39点(昨年37点)の出品があり最優秀賞1点(化粧箱)、優秀賞4点(トレー3点、バラ1点)を選出した。
今年度は170gトレー15点、700g化粧箱12点、バラ12点の出品があった。同部の原田健夫(はらだ・たけお)部会長は「厳しい栽培環境の中、生産者の熱意と丁寧な管理により高品質な市田柿が出品されている。今年は出品数が増え、最高品質を目指す部会員が増えている。部会全体で品質の底上げに取り組んでいきたい」と話した。
審査では乾燥状態や粉の具合、色上がり、大きさ・形状の均一性、果肉状態、食味に加え、成形状態、荷造り、見栄えなど包装技術や商品性について1点ずつ審査した。南信農業試験場、南信州農村農業支援センター、JA全農長野、長野県農業試験場、(一社)長野県農村工業研究所、長野県農政部、同JA柿部会7人が審査員を務めた。審査員長の南信農業試験場の近藤賢一栽培部長は「2回目ということでこれからに繋がる大切な回。昨年より出品数も増え、かなり高品質なものが揃っている。今後部会の取り組みとして定着し品質の向上、さらなるブランド化につながるものと期待している」と話した。
同コンクールの受賞者は「匠の頂」と認定され、次年度より5年間、最高品質として専用資材による特殊荷造り商品の出荷ができる。同JAでは今年12月から、昨年行った第1回コンクールの受賞者による「匠の頂」のグループ販売をスタートした。700g化粧箱は12月21日現在で75箱出荷し、首都圏の百貨店などで販売した。

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