南箕輪村のJA上伊那南箕輪支所は12月12日、同支所で収穫感謝祭を開いた。JAの西村篝代表理事組合長や役職員、各組織の代表、行政など31人が出席。今年の豊年満作に感謝するとともに来年の平穏な天候による豊作を祈願し神事を行った。
神事では宮司による修祓の儀や祝詞奏上が行われ、各組織の代表者らが玉串を奉奠。願いを込めて祈りを捧げた。
今年の同支所管内の水稲については、昨年に続きカメムシやいもち病の被害が多い年となったが、村で特別栽培する米「風の村米だより」は集荷量が前年比100.6%と増加した。また作付面積も61.8ha(前年比115.5%)と増えており、2023年度も村からの補助金があるということから、転換増反を行う予定だ。また他の品目では、凍霜害などの被害も少なく、小麦では反収が、白ネギ、リンゴ、アルストロメリアなどでは販売額が昨年を上回った。
JAを代表し西村組合長は「肥料・飼料・資材価格の高騰や生産者の減少など大変な中で皆様には生産を続けていただいている。JAとしても生産基盤の確立に向けてできる限り支援させていただくので、生産の維持・拡大をお願いしたい」とあいさつした。
同支所ではJA上伊那各支所で取り組む准組合員限定イベントや支所祭の代替企画のほか、管内の小学校3年生を対象にした食農教育「りんご学習教室」や農産物の出張販売など、地元農家や行政、関係団体と協力し、「地産地消」や管内農畜産物のPRに力を入れている。